2014年05月08日

【感想文】古畑任三郎FINALランキング

最近、古畑任三郎FINALのDVDを見ました。これは、2006年の正月に放送されたドラマです。1月3~5日に連続で放送されました。

・2006年1月3日:今、甦る死
・2006年1月4日:フェアな殺人者
・2006年1月5日:ラスト・ダンス

視聴率はラスト・ダンス(29.6%)>フェアな殺人者(27.0%)>今、甦る死(21.5%)だったみたいなのですが、個人的には今、甦る死>ラスト・ダンス>フェアな殺人者の順番で面白いと思いました。

古畑任三郎FINAL DVD-BOX
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今、甦る死

視聴率では3作中最低ですが、個人的には一番面白いと思いました。
俳優の藤原竜也さんと石坂浩二さんが出演しています。藤原さん演じる堀部音弥が兄の大吉を殺害するのですが、実は石坂さん演じる郷土資料館館長の天馬恭介の思うがままに操られていたという事件です。天馬恭介は過去の殺人を隠すために堀部音弥が大吉を殺害するように仕向けていたのです。
古畑シリーズは犯人の犯行やアリバイ工作の過程を視聴者に見せておいて、古畑任三郎が犯人を追い込んでいくというパターンが多いのですが、この回は最後まで天馬恭介が真犯人であることが伏せられています。
音弥が犯人で終わりかなと思ったら、最後に天馬恭介の過去の殺人が語られます。
古畑シリーズを見てきた人ほど楽しめると思います。

ラスト・ダンス

脚本家の双子の姉妹の話です。リア充の妹が非リアの姉に殺害されるという事件です。姉妹を演じるのは松嶋菜々子です。
非リアの姉がリア充の妹を羨んでいて姉や妹を自殺を装って殺害して妹になりすましていますが、実際は姉が自殺したように見せかけて、姉が妹に成りすますという内容です。
展開は今までの古畑シリーズをあまり変わりませんが、双子の姉妹というのがちょっと変わった設定です。
少し違うのは、犯人しか知らないことをしゃべらせて理論的に追い込んでいくというよりも、犯人の心情に訴えかけて自白させているように見えることです。もちろん、推理はしているのですが、アリバイに関するやりとりなどを犯人とするのではなく、リア充の妹とダンスをした思い出を使って姉に迫っています。なんか、非リアの姉の気持ちが伝わってきて何とも言えない気分になります。みんなに注目されてスポットライトを浴びる妹に嫉妬する姉。こういう人間臭い部分が良いと思います。

フェアな殺人者

イチローが犯人役として名前もそのままで出演しています。
フェアな殺人者というタイトルの通り、あえて証拠につながるようなものを現場に残したり、古畑の質問に馬鹿正直に答えたりしています。
正々堂々と言えばその通りなのですが、開き直っている感じがして、話に入りきれませんでした。もう少し、往生際が悪い犯人の方が観ていて面白いです。

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